未来を予測することは難しいです。
本当の意味での正確な未来など誰にも分からないでしょう。
それでもビジネスにおける戦略を考えたり、自らの働き方、転職や進路を考える上で未来のことを考えないわけにはいきません。
そのための材料となる未来予測にふれている良書をセレクトしました。
・今後どんなふうにテクノロジーが進化するのか気になる
・将来どんな仕事をすればいいのか情報が欲しい
・環境問題が今後どうなるのか気になる
・未来に関する知識を身につけて仕事に生かしたい
この先世界はどうなっていくんだろう?? それが分からないと戦略が立てられない
未来予測に役立つ本を集めたよ
- 『2030年すべてが加速する世界に備えよ』
- 『2030年の世界地図帳』
- 『2040年の未来予測』
- 『シン・日本 AI×データ時代における日本の再生と人材育成』
- 『2025年を制覇する破壊的企業』
- 『10年後に食える仕事 食えない仕事 AI、ロボット化で変わる職のカタチ』
- 『アフターデジタル1・2』
- 『人新生の「資本論」』
- 『未来を実装する』
- 『ビジネスの未来_エコノミーにヒューマニティを取り戻す』
- 『LIFE SHIFT1・2』
- まとめ
『2030年すべてが加速する世界に備えよ』
世界はかつてないほどの激動の時代に入っています。
1990年から2000年までの10年と2010年から2020年の10年では変化の速度がまったく違います。変化する速度が「加速」したからです。
変化する速度が加速した理由はテクノロジー同士が融合する「コンバージェンス」によりテクノロジーとテクノロジーが掛け合わさって加速するから。
2020年から2030年の間に世界で何が起こる可能性があるのか?本書を読むことでその端緒を掴むことが可能になります。
今までの常識とは違う速度で加速する世界から取り残されないために本書で何が起こる可能性があるのかを掴んでおくことが大切です
『2030年の世界地図帳』
2030年の世界地図帳は2030年に達成すべきSDGs目標に対して我々がどのような行動を取るべきか、世界が今後どうなっていくかを落合陽一の視点から語られています。
今後世界を変えるであろう5つのテクノロジー(AI・5G・自動運転・量子コンピューター・ブロックチェーン)人口動態とGDP 4つのデジタル・イデオロギー(アメリカンデジタル・チャイニーズデジタル・ヨーロピアンデジタル・サードウェーブデジタル・)、そして日本が取るべき道が解説されます
『2040年の未来予測』
20年後の未来がどのような世界になっているのか現代では予測することが難しいです。
しかし昨今語られる未来予測には暗い内容が非常に多いですが、本書ではテクノロジーの進歩の観点から希望が語られています。
10年前には誰もスマートフォンを持っていなかったが今では国民のほとんどがスマートフォンを使いこなしています。
20年後の未来では空飛ぶ車もドローンによる宅配も当たり前になるでしょう
『シン・日本 AI×データ時代における日本の再生と人材育成』
現代はAI化が進むことで指数関数的に変化していきます。
そんな時代の中で失われた20年(このままいくと30年?)を過ごして、経済成長率で見れば完全に世界から取り残されている日本という国が今後どうすれば良いのか?
日本という国が世界に通用するためにどうすれば良いのかと人類全体としての「SDGs×Society5.0」をテーマにまとめられています
『2025年を制覇する破壊的企業』
本書では今後5年の間に世界を制覇する可能性のある破壊的企業11社が「なぜ破壊的企業に選ばれているのか?」を紹介しています。
紹介されている企業はGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、Tesla、ImpossibleFoods、Robinhood、Crowdstrike、Shopifyです。
GAFAMと呼ばれる日本でもメジャーな企業からまだなじみのない企業まで紹介されています。
今は日本でメジャーでは無くても近いうちに進出してくるのは間違いないので予習として読んでおくのもありでしょう
『10年後に食える仕事 食えない仕事 AI、ロボット化で変わる職のカタチ』
AIやIotの進化によってどのような職種が無くなるのか?どんな職種であれば今後も仕事を失わないのか?
著者が様々な業界の人間に実際にインタビューした結果に基づいて、かなり細かく職種ごとの危険度を考察しています。
今自分の従事している職種や転職を検討している職種がAIやIotに取って代わられるのか可能性があるのか否かを確認する意味で読んでみるのもありだと思います
【書評】AIに仕事を奪われるのか?10年後に食える仕事食えない仕事 - 会社員のあれこれ
『アフターデジタル1・2』
社会のデジタル化は今この瞬間も進んでいます。
アフターデジタル1・2では様々なデジタル化の事例を交えて今後世の中のデジタル化がどのように進行していくのかを示しています。
海外の事例が多く紹介されていますが、日本はとにかくデジタル化が遅れています。
しかしながら今後ますますデジタル化が進むことは間違いないので未来の日本の姿を捉える意味でも海外の事例に触れておくことは良いと思います。
また、本書ではOMOという言葉が紹介されますが、アフターデジタルの世界では純粋なオフラインが存在しなくなり、オフラインがオンラインと融合していくOMOの世界になります
【要約と書評】アフターデジタル_ビジネスマン必読。アフターデジタルの世界を図解で考える - 会社員のあれこれ
『人新生の「資本論」』
著者の主張は「もはや環境保護と経済成長の両立は成立しない」
本書では「化学時術の進歩によって環境問題は解決しない」「これからの未来に必要なのはマルクスをアップデートした【脱成長コミュニズム】だ」と主張しています。
なぜなら科学技術の進歩による環境問題の解決は「間に合わない」からです。だからこそ著者は「脱成長コミュニズム」が必要だからです
『未来を実装する』
最先端のテクノロジーが進化していってもソリューションが社会に受け入れられなければ意味がありません。
本書のテーマは「社会実装」。新しい技術は既存の社会における規制との摩擦を引き起こします。
Uberが日本では本来のメイン事業である「人を乗せる」という動きが出来ないことが1例です。
今後新たなテクノロジーは社会との調和をどのように実装するのかが求められていきます
『ビジネスの未来_エコノミーにヒューマニティを取り戻す』
本書で山口氏が提唱しているのは「経済の成長はもう限界」「経済成長を追い求めるのはもうやめて他の目標を追い求める活動へ転換すべき」というものです。
未来永劫経済が成長することなどありえないのだからこれからは経済成長ではなく「問題を解決したい」や「研究を進めたい」などの衝動にしたがって生きようと、生活に関わる費用の問題は増税とベーシックインカムで解決しようと提案しています
『LIFE SHIFT1・2』
人類は平均寿命が100年の時代に突入しています。ところが今の私たちは人生が60年~80年だった時代の常識で生きています。それでは100年生きる時代には対応できません。長生きすることがリスクになってしまうのです。長生きをリスクと捉えるのではなく「長寿の配当」を手に入れるためには新しい人生の在り方を構築することが求められています。
LIFE SHIFT2では世界一速い速度で高齢化が進む日本がフォーカスされています。
まとめ
今回ご紹介した本のなかではテクノロジーが未来を明るくするという意見、資本主義が地球を破壊するという意見、未来は想像するよりも明るいという意見などさまざまな意見があります。
ビジネスにおいて自分の意見を持つためにもさまざまな考え方を吸収しておくことは大切です。