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【書評】なぜ財務3表一体理解法をビジネスマンは読む必要があるのか?

 

この記事はこのような方にオススメ

・財務3表がとにかく嫌い

・財務3表を読めるように必要がある

・財務3表なんて何が書いてあるのか意味わからない

 

なぜ『財務3表一体理解法』はこんなにも読まれているのか?

会計本としては異例だと思われる60万部突破

今回は財務3表(いわゆるPL、BS、CS)が苦手なビジネスマンにとっての救世主と言われている本書の魅力について解説していきます。

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誰が読むべき?

バランスシートって何?PLって何?レベルの方はもちろんですが、会社がお金を集めてくる手段って何がある?事務用品を5万円購入するとBSのどこが動くの?何で会社ってたかが3万円の研修費用もケチるの?黒字倒産って結局何なの?

これらの質問に自信を持って回答できない方はぜひ読むべきです。

※これらの質問の答えは第1章(約55P)読めばほぼ分かります

どんな内容?

本書では第1章、第2章で財務3表が何故必要なのか?PLにおける5つの利益、BSは何故バランスするのか?複式簿記とは何なのか?について説明がなされます。

そして第3章以降、読者が副業として漆器販売を始める想定でストーリーが進んでいきます。まず初めに自らの貯蓄から資本金300万円を出します。

その後、資本金を元手として事務用品を購入、HPを作成、実際に漆器を仕入れる、販売と商売を進める中で財務3表がどのように動くか一つずつ解説していきます。

本書が今までの会計本と違う(少なくとも読者にそう受け止められオススメされ続けている)のは一つずつの丁寧な解説に加え、著者の「会計がわからない人にはこう伝えないと伝わらない」という思いが伝わってきます。

著者は中小企業を中心に経営コンサルタントをされているということですが、会計の研修講師をされており日々会計がわからないけど会計のことを知りたいという方に会計を教えているので、わからない人のつまずくポイントを熟知されているんでしょうね。

このように、既に出来上がっている財務3表を見せられて中身を説明されるよりも一つ一つの事業活動が財務3表にどのように影響を与えるかを追っていく方がはるかに理解ができます。

まとめ

会計(財務3表)が分からない、同期は何となく理解してるっぽい、逆に回りも分かってないみたいだから差をつけたい。なんて人は本書を手に取ってみてください。

もしこれから財務3表を読むためのセミナーなどの受講を考えている方は本書を読んでから行った方が確実に理解が深まります。また財務3表を理解するためには簿記は必要ありません。たしかに財務3表を作成するためには簿記を学び複雑なルールを覚えなくてはなりませんが、財務3表を呼んで企業分析するためには簿記を覚えなくても大丈夫です。

作成することと読み取って活用することが違うということも本書を読めば実感できると思いますので繰り返しになりますが、「財務3表を読めるようになりたい!」という方はぜひ読んでみましょう!

著者プロフィール

國貞克則(くにさだかつのり)

経営コンサルタント。1961年生まれ。東北大学工学部卒業。

神戸製鋼所入社。96年米クレアモント大学P・ドラッカー経営大学院でMBA取得。

2001年ボナ・ヴィータコーポレーションを設立し、中行企業を中心にコンサルティング活動を行っている。

本書の目次

第1章 会計は難しくない

第2章 財務3表の構造を知ろう

第3章 財務3表一体理解法~基礎編

第4章 決算書を読み解くツボ

第5章 新会計基準もわかる 財務3表一体理解法~発展編