会社員のあれこれ

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【要約と書評】転職と副業のかけ算_転職スキルと副業で稼ぐ

この記事はこのような方にオススメ

・このまま今の会社にいていいのか不安な方

・今よりも良い条件の会社に転職したい方

・日常で使えるお金を少しでも増やしたい方

 

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転職が当たり前と言われる時代になっています。

ある調査によれば新卒で入社した社員の6割が一生を今の会社で過ごすつもりはないと考えているということです。

2019年には日本が誇る優良企業であるトヨタ自動車が『終身雇用の維持は厳しい』という旨の発信を行い話題になりました。

 

昔のように、一つの会社で60歳なり65歳まで勤め上げて会社員人生を終えるということが難しくなってきています。

もちろんそれが出来れば良いと思いますが、一つの会社に依存して生きていくのは非常にリスキーですよね。

 

ではどうすれば良いかと言うとこれからの時代は会社員として稼ぎながら個人としても稼ぐ。さらに会社員としても今の会社で給料を上げるのではなく、転職することで給料を上げることを視野に入れる時代という時代です。

 

個人で稼ぐというとどうしても起業やフリーランスを思い浮かべてしまうかもしれませんが、本書で著者が伝えているのはあくまでも会社員をしながらその知見を活用して個人でも稼ぐという方法です。

 

この記事でわかること

・個人で稼ぐ具体的方法

・転職活動におけるキャリアアップの考え方

・職務経歴書の書き方

 

「転職の副業のかけ算」著者の紹介

 

本書の著者は「moto」さんという方です。

経歴としては、1987年長野県生まれ。地元の短期大学を卒業後、ホームセンターに入社。リクルートや楽天など4度の転職を経て現在はサラリーマンとして年収1,000万円を稼いでいます。

一方で自身の転職経験を発信することで副業としても年収4,000万円を稼いでいます。

motoさんが副業の柱としているのがTwitterでアカウントのフォロワーは現在12万人。

運営しているブログ「転職アンテナ」において大きなアフィリエイト収入を稼いでいることを公表されています。

なぜこのブログで大きなアフィリエイト収入を稼ぐことが出来たかというとmotoさんが実際に考えて実行した転職スキルや転職エージェントの使い方をしっかりと発信されているからですね。

最近ではブログ運営から更に発展して、今回ご紹介する書籍やASPの法人運営にも着手されています。

それらの合算した副業収入が年収4,000万円だということです。

 

現代社会を生き抜くために

 

日本は昭和の時代に右肩上がりの高度経済成長を果たしました。

その時代においては終身雇用と年功序列が当たり前であり、企業は一旦就職すれば定年まで勤め上がるのが当然でした。そして企業における在籍期間と年齢に応じての昇給がありました。

 

もちろん、年齢を重ねるごとに課長、部長や取締役と同期との間に差が生じてくるので全員同じ給与というわけにはいきませんが、それでも大半の同期は退職時に同じレベルの給料であり、近い金額の退職金を手に入れるというモデルが存在したのです。

 

しかしながら平成から令和に時代が変わる中で日本においてこのような終身雇用+年功序列という制度を維持することは難しくなっていることは既に日本最大手のトヨタ自動車を始めとして多くの企業が認めるところです。

 

労働者の地位は労働法によってある程度守られているので今でも一度働き始めると簡単に解雇されることはありません。

一方で企業がすぐに手を付けやすく変革してきたのが年功序列という制度の終了です。

今では年齢が上がればそれに伴って給与が上がるという形態をとっているのはかなり財務体質にゆとりがある大企業だけでしょう。

給料は早い段階で頭打ちになり、役職が上がらなければ年齢が上がっても給料は据え置きという会社が珍しくないと思います。

労働法による解雇規制もどこかで法改正が行われて今よりも簡単に従業員が解雇される時代がやってくるかもしれません。

 

このように日本における「大企業=安定」という神話は崩れ始めています。

2019年から2020年にかけても多くの大企業が早期退職者募集という名のリストラを行いました。

たしかに大手企業は中小企業よりも安定していて簡単に会社そのものが潰れることは無いのかもしてません。

ただし大手企業が安定していてもその大企業であなた自身が生き残れるかどうか別問題です。

仮に上司から突然「あなたがリストラ対象だ」と言われた場合に慌ててしまうのか、「わかりました」と平然と答え、むしろ上乗せ退職金がもらえてラッキーぐらいの感覚で辞められるのかは自らの心がけしだいです。

 

本書ではmotoさんが大切にしている『いつでも、どこでも稼げる力を身につける』ための思考が紹介されています。

それを身につけることで本業で成果をだし、転職で年収をあげ、個人でも稼げるようになりましょう。

 

今いる会社で結果を残す

 

転職で年収をあげるためには色々なテクニックがありますが、テクニックはあくまでもテクニックであり最も大切なのは『今の会社で結果を残す』ことです。

これが無いと転職の面接で語ることはありませんし、個人として稼ぐことも出来ません。

 

挑戦する姿勢を持つ

 

特に若いうちは未経験の仕事が非常に沢山あると思います。そんな未経験の分野での仕事に果敢に挑戦できるかどうかはあなたのキャリアを大きく変えることになります。

 

当然未経験の分野への挑戦は背伸びをしなければならないので踏ん張らなければなりませんが自分の経験値を蓄えることでルーティーンでこなすことが出来る仕事だけしている人とは大きく差をつけることになるでしょう。

 

徹底的に真似をする

 

自分なりに工夫して改善することも非常に大切ですが、一方ですでに結果をのこしている先輩のやり方を真似するというのも非常に大切です。

例えばトップの成績をだしている営業の先輩に同行させてもらってその話し方や仕事の進め方を真似るのです。

世の中には真似をしてはいけないものも沢山ありますが、仕事の進め方は著作権なども無く誰でも真似してOKです。

 

転職で年収を上げる

 

今いる会社で成果が出せるようになったら今度は転職を活用して年収を上げるチャンスが来るかもしれません。

本書ではmotoさんが実際に実行した転職で年収をあげる思考やテクニックがしっかりと記載されています。

 

上司の評価より市場価値

 

世の中の多くのサラリーマンは自らの市場価値よりも目の前の上司からの評価に意識がいってしまいがちです。

もちろん上司からどのように評価されるかはサラリーマンとして大切ですが、それだけでは会社内では評価が高いけれど転職市場という市場では評価されていない人になってしまいます。

 

日本にはおよそ420万の会社が存在し6000万人以上が労働者として働いています。

転職活動をするということは極端に言えばこの6000万人と競争するということです。

 

自分を商品として捉える

 

どうすれば市場価値を意識できるか?

まずは自分を転職市場という市場にならぶ商品として客観的に捉えることが大切です。

 

多くの人は社内である程度評価されていると市場価値よりも自己診断が甘くなってしまい市場価値とのギャップに苦しみます。

しかし社内における自分の評価には『上司から言われたとおりやって出た成果』『上司の指示に対して従順だった』『チームとして成果がでたので評価も上がった』など市場では決して評価されづらいものも加味した上での評価になっていたりします。

 

転職市場では自分のことをよく知ってくれている上司や同僚からの評価とは切り離してアピールしていかないと良い値段は付けてもらえません。

 

転職のタイミングは?

 

多くの人は自分の仕事がうまくいっていない時、または一段落した時などに転職しようと考えがちです。

しかしmotoさんは今の仕事がツライ時よりも『仕事が最高潮のとき』が転職するタイミングであると仰っています。

仕事がツライ時の転職ではやはり落ち着いて転職活動がやりづらく、たとえブラック企業であっても内定が出たら飛びついてしまうリスクがあります。

一方で今の仕事がうまくいっている人のほうが採用側としてもポジティブに捉えることができるでしょう。

 

転職においては情報量が大切

 

motoさんは最初の転職する際には年収を上げることを目標としていたため、年収の条件だけを定めて気になる求人をひたすらブックマークしていたということです。

毎日のように転職サイトを眺めることで、どこの業界の年収が高いかやどこの業界ではよく募集がかかっているなど様々な気づきが得られます。

そしてただ漠然と求人を眺めるのではなく、目標とする年収に必要とされる能力を把握して今の仕事との共通点を探します。

 

また、多くの企業の求人情報を見ながら今の仕事との共通点を探したそうです。

そうすることで食わず嫌いをしているが本当は自分が活躍できそうなポジションが見つかったりすることもあります。

 

さらには、多くの求人をチェックすることで今の自分の年収の妥当性を判断したり、転職する際にいくらぐらいまでなら望めるかの感覚が分かったりもします。

 

自分よりも高い年収の求人を見ることでどのような能力が自分には足りていないのかの判断もできるようになります。

自分に足りていない能力が分かったらその能力を身につけるためには本業でどのような経験を積むべきなのかや日常で何を勉強すればよいかが見えてきます。

 

転職先の選び方

 

では実際に転職先を選ぶためにはどうすれば良いのか?

 motoさんが推奨しているのが『軸ずらし転職』という考え方です。

 

年収というのは「職種×業界」で大枠が決まります。

 

この「職種×業界」に役職(取締役、部長、課長)や企業属性(外資系、日系大手、中小、ベンチャー)などが影響しますが、大切なのは「職種×業界」です。

例えば、年収の高い業界として周知されているのは基本的に動くお金が大きく、利益率の高い業界ということで商社、金融、コンサル、通信などです。

一方で残念ながら年収の低い業界として問題視されているのが介護などです。

これは本人の能力や頑張りの問題ではなく業界の構造として儲かるかどうかがある程度決まっているので年収を上げたいのであれば職種と業界は無視できません。

 

特に業界は年収に大きく影響を及ぼすので業界をずらす『軸ずらし転職』がオススメです。

軸ずらしについて説明すると、職種と業界を一度に変えて転職するのはかなり厳しいです。

例えばメーカーの営業マンが金融のアナリストに成りたいと希望しても採用する金融の企業からすればその人は金融業界のこと知らなくて、かつアナリストのことも知らないわけです。

そんな人を新しく教育するには会社としてもそれなりのコストがかかる想定になりますし、その人が活躍してくれるかどうかも完全に未知数になるので提示される年収は低くなるわけです。

motoさん実際に行なった手法では1社目小売業⇒2,3社目人材業界⇒4社目IT業界⇒5社目は広告業界と業界は変えてきましたが、営業という職種の軸はそのままに転職活動することで転職を実現してきたということです。

 

転職エージェントを使いこなす

 

転職エージェントのビジネスモデルを理解する

 

まず転職エージェントを使いこなすには転職エージェントのビジネスモデルを理解することが必要となります。

転職エージェントは求職者の入社が決まると求人側の企業から求職者の年収の30%~50%を受け取る『成功報酬型』のビジネスモデルです。

だからどこの転職エージェントも面談や仕事の紹介をすべて無料で実施するのです。

今の時代でも転職は次から次へと決まるものではありません。

彼らは沢山の求職者とコンタクトを取り転職が成功するまで伴走し続けることで報酬をえることを目指しています。

 

転職エージェントの特徴を知る

 

本書によれば転職エージェントは大きく分けて次の5タイプに分類されます。

 

1 「求人大量収集型」

2 「一点求人コミット型」

3 「寄り添い相談型」

4 「業界の事情通型」

5 「ヘッドハンター型」

 

タイプ別に得手不得手があるのでご自身の状況に合わせてより良いエージェントと接触するのが良いと思います。

 

1 「求人大量収集型」

 

いわゆる大手転職エージェントで求人情報を大量に保有しています。

「リクルート」や「doda」といったメジャーな転職エージェントなので案件の量は膨大です。

ただし、社員の数も多いため自分の担当アドバイザーが入社間もない新人だったりするパターンもありえます。

まずは市場に出回っている大量の求人情報を収集するぐらいの気持ちで付き合うのが良いのかもしれません。

 

2 「一点推し型エージェント」

 

2回目以降の転職にオススメなのが少数精鋭でやっているような小規模~中規模の転職エージェントです。

motoさんが実際に活用したエージェントは「ギークリー」や「type転職エージェント」だということです。

このタイプは大手ほど大量の求人情報を保有しているわけではないですが、手持ちの求人の中からベストマッチを追求してくれます。

一点集中でコミットしてくれるので面接対策や過去に聞かれた求人などにも詳しく決定率も高いということです。

 

3 「寄り添い提案型」

 

「ビズリーチ」や「キャリアカーバー」に登録している個人~小規模転職エージェントに見られるタイプです。

小規模でやっているので、一人ひとりとしっかりとコミュニケーションを図りキャリアにあった求人を出してくれる傾向にあります。

キャリアプランを一緒に考えましょうと言って生い立ちから聞いてくるほど深堀りしてくるエージェントもいるそうですので自分との相性を加味してお付き合いしていくと良いでしょう。

 

4 「業界の事情通型」

 

多くの転職エージェントは人材業界出身ですが、なかには業界に特化したエージェントもいます。

エージェント自身が金融、コンサル、ITなどの出身であることが多く自身の経験などをもとに提案してくれるようです。

「コトラ」や「ムービン」がこのタイプに該当するということです。

 

5 「ヘッドハンター型」

 

執行役員クラス以上の役職のある人ならヘッドハンターを利用した転職活動が効率的ということです。

ヘッドハンターは自身の活躍がメディアに掲載されたりするとどこからか連絡先を入手して接触してきます。

有名なヘッドハンター企業としては「JOMONアソシエイツ」や「ロバート・ウォルターズ」があるということです。

 

ビズリーチやリンクトインでも「ヘッドハンティング」と記載されたDMが届いたりしますが、あれは誰にでも届きます。

本当のヘッドハンティングはもっと目立たないよう水面下で行われます。

 

サラリーマンとしての副業

 

motoさんは現在副業で年収4,000万円を稼いでいます。

副業の主戦場はTwitterでTwitterを中心として「サラリーマンとしての苦労話」や「自分の転職経験」をコンテンツとして発信することで収入を得ています。

 

Twitter

 

まずmotoさんはTwitterで「個」としてのブランディングを行ったうえでnoteの販売や転職アンテナというブログでのアフィリエイト収入、voicyという音声メディアでの広告費収入を得ています。

 

これらはそもそもTwitter経由でmotoというブランディングがしっかりと確立されているから実現できることです。

 

副業のメリット

 

副業で収入を得ることは単純に「収入」というメリットがありますがそれ以外にも3つのメリットがあります。

 

1 個のブランド化

 

本業であげた成果はもちろん自身の力もありますが、どうしても〇〇会社の▲▲さんの成果になってしまいます。

しかし副業として会社の看板無しで手に入れた成果は間違いなくあなただけのものです。

 

会社の看板無しで「〇〇ができる人」というブランドを手に入れることは今後稼いでいくためには非常に重要なことです。

 

2 収入チャネルを増加させ経済的安定

 

本業以外で収入を得ることは大手企業=安定ではなくなった現代においては非常に意味があります。

どんな大手に勤めていても早期退職募集などで仕事を失ってしまってもおかしくない世の中ですので複数の収入源を確保しておくことには非常に意味があるでしょう。

 

また、会社という看板に頼らずに自らの力だけで稼いだという実績は自分にとっての実績となります。

 

3 本業におけるチャレンジ

 

副業でしっかりとした収入を持つことは本業においてもチャレンジできる動機に繋がります。

収入が会社しかない状態だとどうしてもそこに依存する気持ちになってしまいますが、複数の収入源をもっていれば積極的に転職活動をできるかもしれません。

また本業におていも副業で得た知見を活かして新たな提案ができるかもしれません。

 

まとめ

 

安定というものが失われた時代です。

一つの会社で定年までつつがなく過ごすことが出来ればそれは幸いなことだとは思いますが今の時代でそれが実現できる人はどれぐらいいるでしょうか?

誰しもが現役時代に1~2回の転職をする時代がもうすぐ来るかもしれません。

いざ自分が転職しようとした時のために日常から、転職するためにはどのような思考でいるべきなのか?エージェントはどのように活用すべきなのか?考えておくことは決してマイナスにはなりません。

そのためにみ是非本書をお読みいただき、また実際に転職エージェントと接点を持ち、自分の市場価値を意識して働いてもらいたいと思います。