会社員として働く以上、上司との間の信頼関係は欠かせません。
こう書くと上司のご機嫌取りをすればいいのか?
忖度しろということか?
などの批判が聞こえてきそうですが決してそうではないです。
そもそも上司は通常自分たちを評価し、指示する権限を持っている存在なので上司から信頼されていない状態で勤務するのは辛い状態だと思います。
また上司から信頼されていないと上司もこちらを管理しようとしますし仕事を任せてもらうということもありません。
仕事をまかされず管理されている状態ではなかなか自らのやっている感みたいなものを手に入れることが出来なくて仕事の面白さが半減すると思うんですよね。
一方で上司といえども人間です。
こちらからは上司に信頼されるような努力は一切せずにただただ自分を認めて欲しいと要求するのも私から言わせれば我儘です。
あくまでも人と人として信頼を勝ち取る努力をしましょう。
幸いなことに私は歴代の上司とはそこそこうまく付き合ってきており、信頼もされてきたという自負があります。
この記事では私が意識的に実践している上司に信頼される手法をまとめていきます。
- コミュニケーションは部下から積極的に行う
- 会話する時には気を使いすぎず懐に飛び込む
- 「それは報告不要」と言われるまで報告する
- CCを活用。「何やってるの?」とは思わせない
- どうなった?と聞かれたら負け。先手を打つ
- 残業=悪ではない。必要なタイミングではやり切る
- まとめ
コミュニケーションは部下から積極的に行う
もちろん上司の側にも部下と円滑なコミュニケーションを実現するという責任があると思います。
しかし部下の側にはその努力が必要ないかと言えば決してそんなことはなく、部下にも円滑なコミュニケーションを実現する責任があります。
「部下から積極的に行う」と書くとやや誤解を招く可能性はあると思いましたがあえて記載しました。
部下側からも上司に対して積極的にコミュニケーションを図りましょう。
朝の挨拶や軽い世間話で大丈夫だと思います。
例えば上司が何か趣味があって自分もそれに興味があれば教えてもらってみるとかですね。
上司がサッカーを好きなら少しスポーツニュースでチェックしてみるなどして上司に質問してみるのもありだと思います。
たいていの人は自分が詳しい分野に関しては教えたがりだったりするのでそこから会話が弾むかもしれません。
最近ではこうして上司に近づくのを嫌う人も多いですし仕事とプライベートはまったく別だと割り切りたがる人が多いです。
だけど、何度も繰り返しになりますが上司も人間です。
円滑なコミュニケーションを実現するには双方の努力が必要です。
会話する時には気を使いすぎず懐に飛び込む
会話をする時にこちらが気を使いすぎているとそれって相手にも伝わるんですよね。
こちらから気を使いすぎている状態っていうのは決して良い状態ではないと思います。
そういう空気を作ってしまっている上司が悪いという議論もあるかと思いますが、今回は部下としてのあるべき姿をメインに書いているので一旦それは置いておきます。
実は周囲から恐れられている上司ほど懐に飛び込んできてくれる部下を可愛がってくれるという傾向にあると思いますので一度勇気を出して飛び込んでみる価値はあると思います。
その時にも先ほど書いた趣味の話が役に立ちますよね。
趣味の話から軽い感じで会話を切り出すのは使える手法だと思います。
「それは報告不要」と言われるまで報告する
上司との円滑なコミュニケーションをいかに心掛けていても実際の仕事で怒られていては話にならないです。
まず上司から信頼されるためには「それは報告しなくていいよ」と言われるまでは何かと報告しておくべきです。
何らかのプロジェクトを任されているならその進捗を毎日報告する。
次に何をするのか報告する。
課題は何なのかを報告する。
それに対してどのように対処するのか報告する。
誰に何を指示したのか報告する。
何だかんだいってこの報告を軽視してしまっている人は多いと思います。
なぜ報告が重要かというと上司は更に上司の上司から進捗を確認されたりする場面があるからです。
そんなこと知っといてどうするんだよというようなことまで上司が聞いてくるのはこちらの仕事の進捗が気になるという側面もありますが、もう一方では自分が上司に聞かれた時に答えられないと困るという一面もあるのです。
そうはいっても上司は沢山の案件を抱えているので常にこちらと一緒に動くことは不可能です。
そこを汲み取って積極的に報告してあげて上司を困らせないためにも全てを報告しましょう。
上司がもうその件に関しては進捗を知っておく必要もないと判断したら「もう途中経過は報告しなくていい。完了したら教えて」と言ってくるでしょう。
それを判断するのはあくまでも向こう側なので決してこちらで判断しないようにしましょう。
CCを活用。「何やってるの?」とは思わせない
先ほどの報告の話と繋がりますがCCはフル活用すべきです。
報告しなくて良いと言われるまで報告はすべきですが、一つ一つを上司宛てに報告していると聞く方も言う方も大変です。
そこで活用できるのがCCです。
自分から関係者への進捗確認のメールや指示のメールに上司CCを付けておけば全てではなくてもある程度は目を通しておいてくれると思います。
メールをCCで読んでおいてくれれば自分がどのような動きをしているのかはおのずと上司に伝わるはずです。
これならば、自分の業務に上司への報告というプラスアルファの業務を作る必要は無いのでそこまで負担にはならないはずです。
時折あえて上司や関係者をCCに入れないでやり取りをしたがる人がいますがこれは上司からすれば裏で何かやっていると疑いを持ってしまうのでオススメ出来ない手法です。
実際、CCをあえて付けない人というのは後ろめたい部分があったりすることが多いモノです。
上司側も経験からそれぐらい分かっているのでCCは積極的に使いましょう。
どうなった?と聞かれたら負け。先手を打つ
上司から「あの案件どうなった?」と聞かれたら負けだと思っておきましょう。
繰り返しお伝えしているようにこちら側から繰り返し報告していればどうなった?とは聞かれないはずです。
どうなった?と聞かれるということは報告が足りていないと思った方がいいです。
報告が十分にされている場合、上司からどうなった?とはならないですよね。
残業=悪ではない。必要なタイミングではやり切る
世の中としては残業することは悪いことのような風潮があります。
もちろん生活に支障をきたすほどの過度な残業や無意味な残業は忌むべきもので避けたほうがいいです。
ただし厳しいことを言うようですが、仕事をしている以上残業をしてでもやりきる必要があるタイミングというのはあると思います。
普段は定時退社ばかりしていてもいざというタイミングで文句も言わずに残業してでも仕事をやり切れば「あいつは何だかんだでやり切る人」と認識されるようになります。
仕事をやり切るべきタイミングでやり切らずに帰ってしまっているようでは上司どころか周囲から信頼されることはありません。
今日だけはやり切る日だなというのはしっかりと見極めましょう。
逆にそこだけ押さえておけば後は極力定時で帰っていても問題無いと思います。
まとめ
上司といえども人間です。
上司との関係性は悪いより良いほうが絶対に自分にとってもメリットが多いです。
決して媚びへつらう必要はありませんが、部下側からまず上司に積極的コミュニケーションを取って距離を縮めるということを意識してみましょう。
ほんの少しの努力で関係性は改善されるかもしれません。