何日か前にこんなツイートをしました。
「今の部署は楽しくない」
— うさみ👔無学歴のキャリア戦略 (@usami_work) 2020年11月3日
「やりたい仕事じゃ無い」
人事への不満は会社員であればつきまとう。気持ちは分かるけれども人事に対する不平不満を言い続けていると、周囲から不平不満の人とみなされて自分のためにならない。希望の部署への異動を勝ち取りたいなら今いるポジションで認められる以外無い。
140文字では伝わり切らないので補足したいと思います。
会社員である以上人事異動は避けて通れません。
そして人事異動というものは常に納得できるものという訳ではありません。
むしろ自分の思い通りの人事異動の方が少ないんじゃないでしょうか?
ある程度の部署数があって、いくつかの事業所を抱えているような会社で働かれてる皆さんなら人事異動で嫌な思いをしたり、納得いかない気持ちを抱えたいたりすると思います。
ただ自分の思い通りにならない人事異動に遭遇してしまう確率を下げる方法は存在すると思います。
もちろん人事異動を思い通りにする魔法は存在しませんのであくまでも
『不満を持つような人事異動に遭遇する確率を下げる』
『自らの行きたいポジションを勝ち取る可能性を高める』
のみです。
現状の部署でしっかりと成果を出す
これを言うと『そういうことを聞きたいんじゃない』とか言う人がいますが、結局はそこにつきると思います。
人事異動の仕組みを軽く説明させていただきます。
会社によって多少の違いはあると思いますのであくまでも私の在籍していた会社の実態に基づく説明になることはご了解ください。
人事異動って人事部のみで決定しているわけではないんです。
もちろん人事部が最終的な決定権を持っている会社が大半だとは思いますが、たいていの会社では人事部は各部門の部長級から情報を得て蓄積していっているはずです。
だって人事部は普段皆さんと一緒に仕事をしていないので普段一緒に仕事をしている管理職から情報を集めないとどうしようもないですよね?
そこで『現状の部署で成果を出す』ということが大切になるわけです。
現状の部署で大した成果も出せないとどうなるのか?
人事部に蓄積されるデータは可もなく不可もなく止まりですよね。
その状態では人事の目に留まるのも難しいですし自らの希望を叶えるのも難しいと思います。
まずは現状の部署でしっかりと成果を出して人事部のデータベースに自分に関するポジティブな情報が集まる状態になるよう心がけましょう。
人事部におけるデータというものは定量的なものと定性的なものがあります。
〇〇という部署で▲▲という結果を出したという定量的なデータももちろん大切ですが、現状のポジション次第では定量的な成果が難しいという方もいらっしゃると思います。
特に管理部門だとそうですよね。
そういう方でも『やりぬく力がある』とか『論理的思考力がある』などの定性的な評価を高めることも可能だと思います。
自分の希望はハッキリと口に出す
年度の始めなどに大掛かりな人事異動がある会社も多いと思います。
あくまでも私のいる会社の場合ですが、それを決める前に何が行われているかと言うと人事部から各部長級に『〇〇人の放出リストを出せ』または『どのようなメンバーが何人必要か出せ』と指示が飛びます。
つまり現状と来期の組織図を人事が考慮し人数が余るはずだと思われている部署からは放出リストを、人数が足りなそうだと思われている部署には必要人数を出させるという構図になるわけです。
このタイミングで例えば自分が現状の仕事にやりがいを感じて異動したくないのであれば、常日頃から上司に自分は今の部署に留まりたい、異動はしたくないと伝えていなければ間違って放出リストに入ってしまうかもしれません。
言わなくても普段一緒にいれば何となく分かってくれるだろうという考えは子供の考えだと思います。
自分自身の希望を口に出さなくても注意深く見て、考えてくれているのは親だけです。
上司は決して親では無いので自分自身のキャリアプランや異動希望に関してはしっかりと自分の口で明示しておくべきです。
一方で異動したい場合、上司に伝えるのが難しいという方は人事部に直接伝えるのもありだと思います。
上司によっては異動したい=裏切り行為のように捉える昭和感あふれる方がまだまだ多くいますのでそういう場合は上司を飛ばして人事部に伝えましょう。
もちろん人事には自分が直接希望を伝えたことは秘密にしてもらいます。
人事部は通常、個人情報を多く扱う部署なので秘密を守ることに関してはしっかりとしているはずです。
仮に人事部があなたの異動希望を軽々に上司に話してしまうようではもはや会社としてのガバナンスの問題です。
人事に対する不平不満は言わない
では希望通りに人事が叶わなかった方、今の部署に不満がある人がそのことを公言するのはどうでしょうか?
これは絶対にやめた方がいいです。
何故ならば会社員としての生活が長ければ長いほど皆がそれぞれ人事に関しては我慢してきた歴史を持っているからです。
また我慢してきた人は『全員が100%納得する人事』などこの世に存在しないということを知っているからです。
にもかかわらず人事に対しての文句ばかり言っていると周囲からはたんなるウルサイ人だと認識される恐れがあります。
もちろん人事部と話し合いの場をもって希望を申し入れるや、労働組合を通じて希望を伝えるなどのまっとうな手続きにのっとって意見を伝えていくのはまったく問題だとは思わないですし会社をより良くするためにも必要なことだと思います。
やめた方がいいと思うのは、上司、人事部や労働組合に言わないにもかかわらず自分の周囲の人間にただただ人事異動に関する文句を言う行為です。
こうなると聞いてる方も嫌な気持ちになりますのでどんどん自分の評価を落とすだけです。
会社の人事異動の仕組みを変えたければそれなりの手続きにしたがって対応しましょう。
まとめ
人事というのは会社がもっている権力そのものです。
会社は合理的な範囲であれば従業員を好きなポジションに配置できます。
そしてその合理的な範囲というのはそれなりに会社側の裁量を認めています。
むしろそうしなければ皆が人気の部署に行きたがって会社が回らなくなりますよね。
ですので会社に雇われる側の我々としては成果を出す、自分の希望を明示する、上司のみならず人事部からも高く評価してもらい自らの居場所を勝ち取るしかないのです。