クールビズという言葉がもはや特別では無くなり、誰しもがカジュアルなスタイルで通勤していますね。
もしかしてもうスーツが不要になったなんて考えていませんか?
そんなことありません。日常生活がカジュアルだからこそTPOが大切なのです。
日常的にスーツを着ている方はもちろん、めったにスーツを着ない方にとっても大切なのは自分にあったスーツを着ることです。
ただしスーツの着こなしは決して学校では教えてくれませんし、カジュアル化が進んでいるので先輩にもあまり教えてもらえなくなっているかもしれません。
スーツを売っているお店ではあまりにも沢山のスーツを売っていてどう選べばよいかわからない!
そんな風にお困りのかたにスーツ選びのポイントをお伝えします。
正しいスーツを選ぶ意味
重要な商談の場にヨレヨレ、ブカブカのスーツを着た人が現れたらあなたはどう思いますか?
ましてその人があなたの会社の担当者だと言われたら・・・
あなたの大切な時間やお金をその人に預けたいとは思わないですよね。
いろいろな事情からその人と仕事はするかもしれませんが積極的な気持ちにはなれないと思います。
人間にとって内面が非常に大切なのは言うまでもありませんが、第一印象は見た目で決まってしまいます。
そして第一印象を覆すのは非常に難しいのです。
だからこそ第一印象で悪い印象を与えないようにスーツの着こなしは非常に大切です。
特段オシャレである必要はありません。
「普通に」「ルールに則って」「自分にあったもの」を着ていれば大丈夫です。
相手から第一印象で悪いイメージを持たれることはありません。
そして最も大切なのは「サイズ感」です。
サイズ感が間違っているとどんなに頑張っていてもだらしなく見えてしまいます。
正しいサイズ感
スーツにおいて最も大切なのはサイズ感です。
これに関して50代以上の方々はオーバーサイズのスーツを選びがちな傾向にあります。(あくまで傾向ですよ)
50代以上の方々が社会人デビューをされた約30年ほど前、日本ではオーバーサイズのスーツが流行っていました。このころからスーツ選びの感覚が変わっていないのと、楽だからという理由もあると思います。
一方で20代の方だと成人式のスーツのノリを引きずっていて、非常にピチピチの細身のスーツを着ていらっしゃる方もいます。
これは一歩間違えると夜の商売の方に間違われる可能性のある選びかたです。
スーツにおける正しいサイズ感は「ジャストサイズ」です。
大きすぎず、小さすぎずジャストな大きさで着る。これが正しい選び方になります。
どうやって正しいサイズを選ぶ
実際にスーツを買う場合はお店のスタッフと選ぶことがほとんどだと思います。
ですのでスーツを買う際にはスタッフの方にジャストサイズで買いたいとキチンと伝えてください。
スタッフの方もあくまでも商売なのであなたがオーバーサイズや超細身を求めているとなるとそちらで選んでしまいます。
あくまでも求めているのはジャストサイズだと伝えないと正しく選べません。
その上で試着して間違えないポイントをいくつかお伝えします
肩回り
まずスーツは肩を合わせます。
肩が狭ければ腕が動かしにくくなるのは当然ですが、肩があまっている方も多いです。
実際の肩幅に対してジャストが理想ですが、売っているなかでジャストがなければ少し張り出しているぐらいにしましょう。
ウエスト回り
次にウエストです。
ジャケットのボタンを留めておかしなシワが寄っていないか確認してください。
肩とウエストは補正ができないことが多いのでここでピッタリくるスーツがなければオーダーを検討した方がいいです。
昨今ではオーダーも店頭で買うのとほとんど変わらない値段で購入することが可能な店舗が増えていますので最初からそちらで検討してもいいかもしれません。
袖口
袖口が極端に短かったり、長かったりしてもスーツ姿は綺麗に見えません。
基本は袖からシャツの袖が1.5㎝のぞく長さです。
裾
こちらもダボダボしている方が多いですが、ハーフクッションと言われているぐらいのゆとりが適当です。
くるぶしぐらいの長さで裾を切って着こなしている方もいらっしゃいますが、それはかなりオシャレな方が行っている上級編の着こなしでしょう。
着丈
着丈はお尻全体が隠れるか隠れないかのギリギリのライン。
恰幅のいい方で肩で合わせて着丈が非常に長くなってしまっている方もいらっしゃいますが、そういう方もやはりオーダーを検討するべきです。
お尻が完全に隠れてしまうような着丈では後ろ姿がだらしなく見えてしまいます。
色選び
スーツの色ですが、よっぽど特殊な業界でなければグレーかネイビーにしておくべきです。
一口にグレー、ネイビーと言ってもブラックに近い濃い色から明るい色まで濃淡様々な種類が用意されています。
自分の目で見ることと、働いている会社、業界として悪目立ちしないことが大切です。
スーツ選びはあくまでも「キチンとしている」という第一印象を持ってもらうことが大切です。
要注意なのがブラックは選ばないということです。
日本ではリクルートスーツになぜかブラックを選ぶような習慣がありますが、実際のビジネスの場ではブラックは着ません。
ブラックはあくまでも冠婚葬祭用の礼服という位置づけになります。
柄に関しても同じく悪目立ちしないという視点でセレクトしましょう。
スーツの種類があまり手元にない段階では目立たないストライプを選んでおくのが無難でしょう。
スーツはその選び方で第一印象が大きく変わり、その第一印象であなたの仕事の出来栄えにも多少なりとも影響を与えるでしょう。
あくまでも「キチンとしている」「悪目立ちしない」ということを念頭においてスーツを選んでください。